朝起きたら床に魚が干からびて転がっていた…こんな出来事ありませんか?熱帯魚が水槽からジャンプして飛び出てしまうという事故はかなり遭遇してしまいます。せっかく育てた熱帯魚がいつのまにかジャンプして飛び出てしまった…。
とても悲しいですよね。実は熱帯魚は結構跳ねるのできちんと対策をしないとこういった事故が起こってしまいます。この記事では熱帯魚が水槽からジャンプして飛び出てしまう原因と事故を防ぐ方法について解説します。
実は熱帯魚は跳ねる習性がある!?
熱帯魚が跳ねる原因は主に2つあります。
1つ目は、何らかの原因により魚が驚いてしまい跳ねてしまうことです。熱帯魚は、光や振動、音や人影、魚同士の争いなどによって驚いてしまい急速に加速して飛び跳ねます。
2つ目は、もともと飛び跳ねてしまう習性がある熱帯魚であることです。アロワナやハチェット、ラスボラなどの魚はもともとそういう習性があると言われています。
それぞれ詳しく解説していきます。
魚が驚いて跳ねてしまう原因
- 突然の強い光に驚いてしまう
- 振動に反応して驚いてしまう
- 音に反応して驚いてしまう
- 人影に驚いてしまう
- 魚同士でケンカをして動き回ってしまう
- 水槽が小さすぎて泳ぐスペースがない
熱帯魚が水槽から飛び出してしまうのは魚がパニックになってしまったことで起きることがほとんどの原因です。
光や振動、音や人影、魚同士の争いなどによって魚がパニックになってしまうことで勢いよくジャンプしてしまい、水面から飛びててしまいます。
光は、突然強い光を当てるとびっくりして素早く動くことによって飛び出してしまう危険性があります。
朝、カーテンを閉めていて暗い状態のときにカーテンを開けて強い光を水槽にあてたり、水槽の照明をつけたりするとよく起こりますので注意が必要です。
振動は、車道に面した部屋で飼育していて、トラックやダンプが通った時に部屋が揺れるなどの環境で水槽が揺れる場合に危険です。
音にも敏感です。突然大きな音を立てたり、大音量で音楽やテレビを流したりするとびっくりしてしまいます。
魚同士のケンカは、水槽に入れられている熱帯魚の数が多すぎたり、縄張り意識の強い魚が多い場合に起こりやすいです。
この他にも水槽が小さすぎて泳ぐスペースが十分にない場合に、激しく泳いだ時に勢い余って飛び出してしまうことがあります。
このように魚は色々な生活音や人間にとっては普通の環境に敏感に反応して驚いてしまう性質があるので、こういった環境下で魚を飼育する場合には注意が必要です。
特にネオンテトラやアカヒレ、グッピーなどの種類の熱帯魚は驚きやすく、素早く泳ぎやすいので飛び跳ね事故が起こりやすい熱帯魚です。
飛び跳ねてしまう習性がある熱帯魚
もともと飛び跳ねてしまう習性がある魚もいます。代表的なのは「アロワナ」です。アロワナを飼育する場合にはきちんと飛び跳ね対策をしておかないと大変なことになってしまいます。
他にも「ラスボラ」や「ハチェット」などがそういった習性を持っていますので飼育する場合は注意しましょう。
また、水流に逆らって泳ぎたくなってしまう魚の種類もいます。そのため水槽の上面ギリギリまで水を入れていると水流に逆らって泳ぎ、勢いよくそのまま水槽外へ飛び出てしまうことも熱帯魚の飛び出しの原因のひとつになります。
とはいえ、水位を下げて対策するのは水槽内の水量を減らすことになり魚の環境としてはあまりよくありません。ではどういった対策方法があるかについて、このあとご紹介していきます。
飛び跳ねてしまうのを防ぐ方法
隙間を減らす、水槽にフタをする
物理的な方法になりますが、水槽上部の隙間を減らしてあげることによって飛び出してしまう確率を下げることができます。
具体的な方法としては、水槽にフタをしたり、アクリル板をのせたり、園芸用のネットなどで防ぐ方法があります。
水槽にフタをする
水槽にフタをする場合、最初からフタがついている水槽を買うか、あとから水槽にあったフタを購入して設置するかの手段になります。
また水槽用のフタとして販売されているガラス製のものは景観を損ねることが少なく設置ができるので、水槽にフタをするのであればガラス製のものをおすすめします。ガラスなので割れやすいので扱いには注意です。
最初からフタがついている水槽はセットになっていて安く販売されているので、飛び跳ね防止を念頭にいれてセットものを購入しておくのもいいでしょう。
あとから購入する場合は、フタと一緒にフタ受けも忘れずに購入しましょう。
大きい水槽やフィルターなどのパイプとの兼ね合いが気になる方は、ガラス製ではありませんが、スライドして幅を変えられる便利な商品もあります。
これらの水槽用のフタを購入して設置してあげることで飛び跳ねてしまうことを防ぐことができます。
アクリル板や園芸ネットを設置する
水槽の景観をあまり気にしない形でフタだけしておきたいという方はアクリル板や園芸用のネットをカスタマイズして設置することも解決手段のひとつです。
こういったものは100均などでもかんたんに手に入るので、簡易的に解決されたい方は手軽です。
浮草を浮かべる
水面のスペースを埋めながら景観を損ねない方法として浮草を浮かべる方法も効果的です。フタなどに比べ見た目もきれいに対処できるのでおすすめの方法です。
おすすめの浮草
飛び跳ねてしまった魚への治療法
対策をしても熱帯魚が飛び出てしまった…という場合、すぐに見つけられ慌てずに熱帯魚のケアをしてあげられれば助かる可能性があります。
まず飛び跳ねて落ちてしまっているのを見かけたら生きているかどうかを確認しましょう。
時間が経ってカピカピになってしまっている場合はもう手遅れです。
生きている場合は、すぐに水槽に戻しましょう。飛び出してから3分以内なら助かる可能性があります。ちなみに、エビなら数時間は水槽から出ても復活する場合もあるので、諦めずに水槽に戻して様子を見てみましょう。
もし、水槽から落ちたときにケガをしているようでも傷を治してあげることは難しいので、そっと水槽に戻してあげ安静な状態にしてあげましょう。エアレーションがある場合は、エアレーションしてあげて酸素を取り込ませてあげましょう。
事故が起きる前に対策を!
大切な熱帯魚がいつのまにか地面に落ちてカピカピになってしまっている…こんな悲しい事故が起こらないように水槽にフタをしてあげたり、浮草を浮かべてあげて飛び跳ねるのを防いであげましょう。
何も対策をしないとどんどん飛んでいってしまいますので、しっかり対策してあげてください。