【初心者向け】はじめてのアクアリウム徹底ガイド!基礎知識や必要な器具、育てやすい魚や水草などすべて解説!

自宅やお店、オフィスのインテリアに、新しい趣味として、アクアリウムを始めてみたい!けれど、何から始めていいのか分からないという方のために、初心者の方や初めて魚を飼われる方が知っておきたいアクアリウムや熱帯魚、水槽などに関する基礎知識や初めての水槽立ち上げについて解説していきます。

目次

アクアリウムの種類を決めましょう

アクアリウムと言っても、大きく10種類ほどの種類に分けられます。魚の種類によって飼育方法や必要となる器具が変わり、飼育や手入れの難易度なども大きく変わります。ここからはアクアリウムの種類についてご紹介していきますので、まずは自分が作りたいアクアリウムの種類を決めましょう。

淡水魚アクアリウム

淡水魚アクアリウムは川に生息する魚や水草、流木、岩などを使ったアクアリウムです。代表的なものをご紹介します。

熱帯魚水槽

・難易度:
・初期コスト:
・ランニングコスト:

一般的にアクアリウムというと思い浮かべる人が多いタイプがこの熱帯魚の水槽タイプです。ろ過装置や、25℃程度の温度で育てるためのヒーター装置、水草を入れるなら照明機器などの設備が必要となってきますが、初心者でも扱いやすいアクアリウムです。

初心者向けに水槽や照明、ろ過装置などがセットになったお得な商品も多く販売されているので初期費用は抑えやすく、ランニングコストも餌代程度ですむため、気軽に始めやすいタイプです。アクアリウム初心者の方はこちらから始められるのをおすすめします。

金魚水槽・メダカ水槽

・難易度:
・初期コスト:
・ランニングコスト:

もっとも難易度が低いのが金魚やメダカの水槽です。お祭りで金魚すくいをしてそのまま飼育される方も多いのではないでしょうか。

最近では金魚やメダカを使ったアートアクアリウムなどのイベントも開催されるなど金魚やメダカの水槽もアクアリウムとして認識されてきています。水換えをしっかりしてあげれば、ろ過装置や酸素ポンプなどの機器がなくても育てられるので飼育の難易度は低くく、オシャレな器や水槽に入れて自分なりにアレンジしやすいため、自宅で楽しむ方も増えています。

ネイチャーアクアリウム(水草水槽)

・難易度:
・初期コスト:
・ランニングコスト:

ネイチャーアクアリウムは、水槽内に、水草や岩、流木などを組み合わせて、自然界を切り取ったような景観や、自然さながらの生態環境を再現する水槽レイアウトです。

1980年代にネイチャーアクアリウムの創始者であり、写真家としても活躍されたADA(アクアデザインアマノ)の天野 尚氏によって確立されたレイアウトデザインです。

とてもきれいでオシャレな水槽なので憧れる方も多いと思いますが、初心者の方がチャレンジするには少し難易度が高めです。たくさんの種類の水草を育てていくために二酸化炭素や照度を調整したり、水槽内をきれいに保つために水質に気を配ったり、清掃をし続けないといけません。

初期費用も他の水槽に比べると高めです。照度の高い照明と二酸化炭素が水草を育てるためには必須になりますし、水草や岩、流木なども用意しなくてはいけません。

初心者の方はシンプルな熱帯魚水槽からアクアリウムに慣れていき、自信がついてきたらチャレンジする方がいいでしょう。

アクアテラリウム

・難易度:
・初期コスト:
・ランニングコスト:

ネイチャーアクアリウムが水中に水草や岩などをレイアウトして自然な景観を再現するのに対して、アクアテラリウムは陸上の植物と川辺で生息する魚を水槽の中に再現するアクアリウムです。

岩を立体的に組み上げてレイアウトしたり、滝を作ったりと個性的でインパクトのあるレイアウトを表現できることが魅力ですが、制作するのには少し難易度が高く、勉強が必要になります。

こちらもネイチャーアクアリウム同様、初心者の方はアクアリウムに慣れてきたらチャレンジすることをおすすめします。

ボトルアクアリウム

・難易度:
・初期コスト:
・ランニングコスト:

「ボトルアクアリウム」は、小さなボトル型の容器やガラス瓶に自然を表現するアクアリウムです。少しのスペースでも置くことができ、飼育の手間も水換えだけと簡易的なので手軽にアクアリウムが楽しめると近年人気が高まっています。

100円ショップなどで売っているアイテムを組み合わせて作ることができるので、その場合は制作する難易度も低めです。ちょっと試しにアクアリウムを楽しんでみたいという方にはおすすめです。

写真のような本格的なボトルアクアリウムの場合は難易度が高くなります。

海水魚アクアリウム

海水魚アクアリウムは海に生息する魚や珊瑚を使ったアクアリウムです。
塩分調整や水温・水質管理が必要なるため、淡水魚よりは少しレベルが上がりますが、カラフルでかわいく人気のある魚が多いのが特徴です。
海水魚アクアリウムの代表的なものをご紹介していきます。

海水魚水槽

・難易度:
・初期コスト:
・ランニングコスト:

ニモで有名なカクレクマノミや真っ青な体が特徴のナンヨウハギなど色がカラフルで派手な魚が多く、見ていて楽しくきれいな水槽です。水族館などでみるような魚も自宅で飼うことができるので、家族からも喜ばれます。

しかし、塩分調整や水温調整、水質管理がデリケートなため、飼育していく難易度はかなり高めで、初期費用も淡水魚水槽などに比べると高額になります。

海水魚からアクアリウムをはじめられたい方は小さい水槽で、小型魚を3〜4匹程度飼うようなところからはじめられることをおすすめします。

珊瑚水槽

・難易度:
・初期コスト:
・ランニングコスト:

海水魚水槽ならやっぱり珊瑚をたくさん入れて楽しみたいですよね。またライブロックといわれるサンゴの死骸等の石灰石の表面に石灰藻などが付着したものやイソギンチャクなども見ていてとてもきれいです。

しかし、アクアリウムの中で最高難易度がこのサンゴなどを入れたサンゴ水槽になります。海水とほぼ同じ塩分濃度で作らなければ海水魚やサンゴなどは死んでしまいますので、水の塩分濃度や水質にはかなり気を配らないといけません。水は蒸発するため塩分濃度を細かくチェックして一定に保つ必要があります。

水換えや清掃などのメンテナンスを細かくできると自信のある方や初期費用をかけれれる方はチャレンジしてみてもいいかもしれませんが、それ以外の方は小型の海水魚水槽で慣れることをおすすめします。

初心者におすすめな水槽の種類は?

ここまで水槽の種類についてご紹介してきましたが、自分の好みの水槽の種類が見つかったでしょうか?初心者の方におすすめするなら、水槽の種類は淡水魚の「熱帯魚水槽」からはじめてみるのがいいです。

初心者向けにスターターセットのような水槽や各種必要な設備がセットになっていて、そのセットを買うだけでかんたんにアクアリウムをはじめることができますし、育てやすい熱帯魚や水草もありますのでコツをつかみやすいです。

徐々に慣れていったら流木を入れてアレンジしたり、自分のお好みの水草などを入れていきネイチャーアクアリウムにチャレンジしていけたりしますので、次のステップにも移行することができます。

まずは30cmの小型タイプで、熱帯魚水槽をはじめてみてはいかがでしょうか

オールガラス水槽でフィルター、LEDライト、水槽の下に敷くマット、ゴミが入るのを防ぐフタ付きとアクアリウムを始める方に非常にコスパがいいセットです!ライト付きでこの価格はかなりリーズナブルです。

フィルターの設置もまったく難しくなく水槽に掛けるだけのタイプでかんたん。LEDライトがついているので、光量が少なくても育つ水草であれば育てられます。
このお得なセットが初心者の方にはおすすめです!

水槽のサイズはどれがいいの?初心者が育てやすいサイズは?

やってみたいアクアリウムが決まったら次に水槽やフィルター、照明機器などの設備を揃えましょう。
まず決めなくてはいけないのは水槽のサイズです。ここからは水槽のサイズについて解説していきます。

水槽のサイズには4種類ある

水槽と言っても主に4種類の水槽があります。

  • 規格水槽
  • キューブ水槽
  • ワイド水槽
  • オーダーメイド水槽

もっと細かくあげるとボトル型のものや円形のものなどもありますが、この4種類がメインになります。

規格水槽

水槽には規格サイズがあり、大量生産向けに水槽サイズを統一して作られています。規格サイズのものはホームセンターやインターネットなどでも安価で手に入りやすく、市販の水槽用キャビネットや関連する機器なども規格サイズに合わせて作られています。カスタムでオーダーすることもできますが、初めての場合は規格サイズのものから始めると良いでしょう。

水槽名サイズ水量
30㎝規格水槽幅30㎝×奥行18㎝×高さ24㎝12ℓ
45㎝規格水槽幅45㎝×奥行24㎝×高さ30㎝32ℓ
60㎝規格水槽幅60㎝×奥行30㎝×高さ36㎝64ℓ
90㎝規格水槽幅90㎝×奥行45㎝×高さ45㎝182ℓ
120㎝規格水槽幅120㎝×奥行45㎝×高さ45㎝243ℓ

キューブ水槽

すべての直径が同じサイズの四角い水槽です。正立方体なのでレイアウトもしやすく置き場所も考えやすい水槽です。中でも30cmのキューブ水槽は見た目がきれいで、ちょうど育てやすいサイズなので人気の水槽です。

水槽名サイズ水量
30㎝キューブ水槽幅30㎝×奥行30㎝×高さ30㎝27ℓ
45㎝キューブ水槽幅45㎝×奥行45㎝×高さ45㎝91ℓ 
60㎝キューブ水槽幅60㎝×奥行60㎝×高さ60㎝216ℓ

ワイド水槽

水槽名サイズ水量
30㎝ワイド水槽幅30㎝×奥行24㎝×高さ24㎝17ℓ
45㎝ワイド水槽幅45㎝×奥行30㎝×高さ30㎝40ℓ
60㎝ワイド水槽幅60㎝×奥行45㎝×高さ45㎝121ℓ

オーダーメイド水槽

自分の指定したサイズにあわせて作る水槽です。コストもかかりますが、オリジナル性の高い水槽レイアウトが組めたり、インテリアにあわせたり自由度が高いのが特徴です。

初心者向けにおすすめの水槽サイズは?

どのような種類のアクアリウムにするのか、どんな魚をどのくらいの量を飼育したいのかなどによっておすすめの水槽のサイズは変わってきますが、初心者の方は小さめの水槽を選ぶようにしましょう。
ただ、水量が少なすぎると水質が安定しにくいため注意が必要なので、30cm程度が一番おすすめのサイズです。

広めのスペースを確保できるのであれば水質が安定しやすい60cm水槽もおすすめです。60cm水槽は日本でもっとも利用されている水槽なので、安価で買うことができ、アクア用品も60cm用のものが量産されているので、安価にはじめることができます。

水槽の素材

水槽の素材にも色々と種類があります。どんな種類があり、どの種類を選べばいいでしょうか。水槽の素材について解説していきます。

オールガラス水槽

その名前のとおりすべてがガラスでできている水槽です。透明度の高いアクアリウムを作ることができ、人気の高い水槽の素材です。値段も安く、経年劣化で透明度が落ちることも少ないので長く使えて非常にコスパがいいです。

割れやすいので扱いには注意が必要です。少しぶつけただけで割れてしまったりします。また、経年劣化などによりシリコン部分が剥がれてしまうと接着面から水漏れしてしまうので気を付けて下さい。

フレーム水槽

底や枠部分にプラスチックを使っている水槽で、その他の部分はガラス素材でできています。ガラスが割れやすい箇所にプラスチックで補強されているので、初心者の方でもぶつけても割れる心配がなく安心できる水槽です。

ただフレームがもろに見えるので、あまりオシャレではないのが欠点です。

アクリル水槽

アクリルでできているアクリル水槽は、軽くて丈夫なので120cmを超えるような大きなサイズの水槽を利用する場合に検討にあがる水槽です。

外気による温度変化の影響を受けにくく、保温性が高く割れにくいのが利点ですが、傷はつきやすく経年劣化で透明度が下がってくるので見た目を気にする方は避けたほうがいいでしょう

プラスチック水槽

もっとも安価で、軽いのが特徴で、メダカや金魚などのヒーターを必要としない場合は、プラスチックの水槽からはじめても良いと思います。

強度はガラスやアクリル製の水槽に比べて割れやすく、ヒーターの熱によって溶けてしまう恐れがあるので、本格的なアクアリウムには向いていません。

初心者におすすめの水槽の素材は?

やはりオールガラス水槽がおすすめです。すべてガラスでできているので見栄えがよく、長年使え、そして安価で関連機器も安いのでコスパが抜群にいいです。どうしても他の水槽素材にしたい理由がなければこちらを選ぶのがいいでしょう

水槽立ち上げに必要な機器やアクア用品

実際にアクアリウムをはじめるにあたって、水槽以外に必要なものや揃えないといけないものはなんでしょうか。こちらではアクアリウムをはじめる方が揃えたほうがいいものをリストアップしてそれぞれ解説していきます。

熱帯魚アクアリウムをはじめるときに揃えたほうがいいアイテム一覧

熱帯魚アクアリウムをはじめたい方へ揃えたいアイテムの一覧化しました。30cm程度のサイズを想定してます。

アイテム解説目安の価格
水槽水槽がないとはじまりません。オールガラス水槽がきれいで長持ちするのでおすすめです。2,000円程度
フィルター(ろ過)水質をきれいにしてくれるフィルターは必要です。2,000円程度
照明日当たりのいいところにおくのであればなくても大丈夫ですが、夜も楽しみたい方や水草を入れたい方はこちらも用意した方がいいです。3,000円程度
水槽マット水槽の下に敷くマットです。水が入ると重量がかなりありますので、置き場所を傷めないように敷いた方がいいです。1,000円程度
ソイル(砂)水槽の底にソイルを敷きましょう。水質の安定に繋がります。水草を育てたい場合は必須です。2,000円程度
水草水草を入れるときれいな景観アクアリウムが作れます。初心者の方でも育てやすい水草があるのでそちらを選ぶといいでしょう1,000〜2,000円程度
水温計熱帯魚は温度管理が重要です。いま何℃あるのかを把握しましょう1,000円程度
ヒーター熱帯魚は熱帯に生息しているため水温が低いと弱ってしまいます。冬場の水温を上げるためにヒーターを用意しましょう2,000円程度
カルキ抜き水道水にはカルキなど魚によくない成分が含まれています。それを除去するためにカルキ抜きは必要で、必須のアイテムです。1,000円程度
エサ熱帯魚のエサです。毎日あげましょう1,000円程度
バケツ水換えなどをする際や魚の水合わせする際など結構出番が多いです。300円程度
サイフォンポンプ水換えをする際にサイフォン式のポンプがあると非常に便利です。1,000円程度
コケ取り水槽クリーナーアクアリウムをしているとコケ掃除は必須です。きれいに掃除できるアイテムを用意しましょう1,000円程度
岩、石レイアウトに岩や石を取り入れたい方はこちらも用意しましょう1,000円程度
水草用ハサミ水草をトリミング(カット)するために使うハサミ1,000円程度
ピンセット水槽をソイルに埋めるために使います。あると奥深くまで植えることができるので抜けにくく、植えやすいのであると便利です。1,000円程度
水槽台水槽を置く場所がないなら購入しましょう8,000円程度
クーラー水温が上がりすぎて下がらない場合はクーラーの設置を検討しましょう4,000円程度
フタ熱帯魚の飛び出し防止のためにフタも用意しておきましょう1,000円程度
フタ受けフタを受けるためのフタ受け500円程度

フィルターやろ過装置を用意しない場合は水槽内の酸素が足りなくなる恐れがあるので、エアレーションを用意しましょう。

おすすめのアイテム

上記のアイテムを揃えるにあたって選ぶのが大変ですよね。わたしたちが使ってみてよかったものを中心におすすめのアイテムをご紹介します。

水槽セット

個別に水槽、ライト、フィルター、水槽マットを揃えると8,000円を超えてしまいます。それがこの商品ならセットになっているのでかなりお得にアクアリウムを始めることができます。

ソイル(砂)

レイアウト・水草植えるためのベースとなる底床(ていしょう)を作るために、底床にはアクアソイル(水草育成用の土)を使用しましょう。砂や砂利でもいいですが、水草を育成される方はソイルを選びましょう。

水草の栄養分を含むものや、熱帯魚・水草の育成に適した水質になるように調整されているソイルがあるため、初心者はソイルを使っておけば難易度がグッと下がります。

またソイルにはタイプが栄養系ソイルと吸着系ソイルの2種類があり、用途に応じて使い分けます。初心者の方は水槽の管理がしやすい吸着系ソイルがおすすめです。

ソイル吸着系ソイル栄養系ソイル
特徴熱帯魚やエビなどの生体にとって有害になる、水中のアンモニアや亜硝酸を吸着してくれる水草の成長を促す有機物・栄養を豊富に含むため、水草が健康的に育つ
注意点栄養分が少ないので、場合によっては肥料の追加などが必要になる水槽内に栄養が多くなりすぎ、コケが繁殖する原因になり得る

また必要な量ですが、30cm水槽であれば3L(3kg)を利用すると3cmほどの高さになります。最初はこのくらいの厚さから選ばれるのがいいでしょう。

ソイルの厚さが決まっている方はこの計算式で必要なソイルの量がわかりますので、計算してそれにあった量を購入しましょう。

水槽の横幅 × 水槽の奥行 × 必要なソイルの高さ × 0.001

初心者向けの水草

初心者でも育てやすい水草をいくつかご紹介します。

アヌビアスナナ

「アヌビアスナナ」は、初心者におすすめされることの多い水草で、土に植えて育てるだけではなく、流木や岩に活着させて育てることもできるので、流木や岩をメインにした水槽レイアウトでよく使われています。

草丈は約10cm、葉の大きさは4~5cmの小さい水草で、日陰でも育つ陰性植物なので、光量は少なくても大丈夫です。生物がいる水槽内であればCO2の添加も不要なので初心者向けと言われている水草です。

ミクロソリウム

「ミクロソリウム」はシダ類の水草で、ウィローモスやアヌビアス・ナナと同じ陰性の植物なので、強い光を必要せず育てやすい水草です。またCO2の添加も不要なので、アクアリウム初心者や水草を育てるのが初めてな人でも枯らすことは少ないのでおすすめの水草です。

スクリューバリスネリア

スクリューバリスネリアは、テープ状にねじれた葉が特徴の水草です。透明感ある緑色の葉とスクリュー状にねじれた葉がきれいな水景を演出してくれます。

単純に育てるだけであればCO2は必要ありませんが、葉のねじれをしっかりと出すためには、ある程度CO2の添加が必要となります。増えやすく水槽内のレイアウトが崩れやすいので、こまめなトリミングも必要で、少し手間のかかる水草ですが、オシャレな水草なので活用したいですね。

水温計

熱帯魚を飼育するためには水温の管理は重要です。水温の適温は25℃なのでそれ以上熱くなりすぎても魚は死んでしまいますし、冷たすぎても弱ってしまいます。しっかりと温度を見ながらクーラーやヒーターで対策するためにも水温計は必要なアイテムです。

ノーマルな温度計タイプとデジタルタイプの2種類があります。お好みにあわせて選びましょう

ヒーター

ヒーターは冬場に水温が低くなるときに使います。このヒーターは、自動温度調節器内蔵なので自動的に水温を26度前後に維持してくれます。水がなく空だき状態が続いて自動温度調節器が故障した場合は、温度 ヒューズが通電をカットしてくれ安全に使える商品です。

カルキ抜き

水槽設置時、水替え時に、水道水を熱帯魚にとって理想的な水に調整してくれる、オールインワンタイプの大変便利な水質調整剤です。水道水に含まれる魚に有害なカルキを速やかに中和してくれ、水道水に含まれる重金属、クロラミンを速やかに無害化してくれます。

エサ

厳選された40種類以上もの原材料から作られた、栄養バランスに優れた熱帯魚用のフードです。消化吸収に優れたフレークタイプで、食べ残しや排泄物が減り、水槽の水を汚さない優れものです。

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バケツ

水換えにも水合わせにも使える便利なコック付きバケツ。水槽のコーナーに置けるように溝が付いているので水槽に置いた状態で水を入れることができます。コック付なので少しずつ入れれますので、底の砂、ソイルなどが舞うこともなく、水が床などにこぼれることもないアクアリウムに適したバケツです。

サイフォンポンプ

水換えが非常に楽なサイフォン式のポンプです。一度吸い込んだら手を離しても吸い込んでくれるので、便利です。

コケ取りクリーナー

水槽にはコケがつきものです。コケ掃除をしっかりやっていかないと景観の悪い水槽になってしまいます。コケ取りに効果的なアイテムを使ってコケ防止していきましょう

岩・石

水草用ハサミ・ピンセット

水槽で水草のトリミングやレイアウトに使用する、ストレートピンセット、カーブピンセット、カーブハサミ、サンドフラッター、クリーナースポイトの5点がセットになってこの価格はとても安いです!

水草を扱う方はこちらを購入しておきましょう

お掃除アイテム

水槽台

水槽を置く場所がない方はこちらを用意しましょう

クーラー

水槽フタ、浮草

熱帯魚は光や音、振動や人影など人間にとっては普段の生活の一部の自然なことでも過敏に反応して驚いてしまい、勢いよく水槽から飛び出てしまうことがあります。

これを防ぐためにも水槽のフタを設置したり、浮草を浮かべて水面から飛びててしまうのを防止することが必要です。大切な熱帯魚を事故から守るためにも設置しておきましょう。

水槽の立ち上げ方

さて、必要なアイテムも揃ったと思いますので、ここからは実際に水槽を立ち上げる方法についてご紹介していきます。

STEP
水槽を洗い、水槽をセットする

水槽をきれいに洗い、置き場所にマットを敷き、水槽を置きましょう。水平器やスマートフォンの水平器アプリなどを使って平なところを探し、設置するようにしましょう

STEP
ソイルを敷く

水槽を置いたらソイルを敷いていきましょう
基本的にソイルは洗わずそのまま使います。砂や砂利を使う場合は、洗って使います。

三角定規やサンドフラッターなどでソイルをならしていきます。後ろの方が高くなるようにソイルを敷くと立体感がでてきれいな見た目になります。

水草を多めに入れる方は肥料も一緒に入れましょう

STEP
フィルターや照明、ヒーターなどの機器をセットする

フィルターや照明、ヒーターなどの機器もセットしましょう

STEP
レイアウトを組む

岩や流木、水草を植えてレイアウトを完成させます。

アクアリウムの水槽レイアウトでは、「三角構図」「凹型構図」「凸型構図」の3つの構図がよく使用されます。後ほど詳しく説明しますので、そちらを参考に構図を考えて見てくださいね

流木を入れる場合はアク抜きをしっかりとしてあげてから入れるようにしましょう。アク抜きが足りていないと水が黄ばんだりしてしまいます。また流木が浮いてしまう場合は重りをつけて沈めるようにします。1週間くらいすると重りがなくても沈むようになります。

STEP
水を入れる

レイアウトが完成したら、水を入れましょう。勢いよく入れてしまうとソイルがまってしまい濁ってしまうので、ビニール袋などを敷いてから注ぐようにしましょう

水を入れたらカルキ抜きを適量入れます。早く水槽を立ち上げたい方は生きたバクテリアを入れましょう。バクテリアを入れることで、水中の有害なアンモニアや亜硝酸が分解され、水槽の立ち上げをスムーズに行うことができます。

STEP
水質が安定するまで待つ

ろ過器のバクテリアが育ち、水質が安定するまで1週間ほど時間がかかります。設置から1週間は、不要な養分を排出するため、毎日水槽の半分程度の水を換えましょう。

生きたバクテリアを入れた場合は、立ち上げてしばらくろ過を回したらパイロットフィッシュを入れても大丈夫です。

STEP
パイロットフィッシュを入れる

バクテリア、アンモニアを害の少ない亜硝酸に分解するバクテリアと亜硝酸を無害な硝酸塩に分解するバクテリアの2種類がいます。このバクテリアのおかげで魚が暮らしやすい水質に保つことができます。

このバクテリアは魚のフンや餌の食べ残しを餌にして自然と増えていきますので、バクテリアを増やすためには実際に魚を飼育する必要があります。

バクテリアが繁殖する前の水槽は水質悪化が早いため、敏感な生き物だとすぐに死んでしまう恐れがあります。そこで、大切な本命の魚を入れる前にパイロットフィッシュとしてネオンテトラなどの安価で丈夫な魚を実際に入れて、飼育しましょう

STEP
本命の魚を入れる

パイロットフィッシュを入れてから1週間ほど経って元気そうであれば徐々に好きな魚を丈夫なものから入れていきましょう

初心者におすすめの熱帯魚

ネオンテトラ

安価に購入が可能で、体も丈夫なことから初心者向けの熱帯魚です。体色も鮮やかで、群泳する習性から、水草水槽のような見栄えを重要視する水槽での相性が抜群です。

グッピー

グッピーは中南米が原産の熱帯魚で、水質への適応力が高く丈夫なので飼育がしやすく、そして繁殖も容易なことからアクアリウムの入門に最適な魚種の1つと言われています。色や模様、ヒレの形などがバリエーションが多く、鑑賞性・コレクション性ともに高いので、非常に人気の高い熱帯魚です。

プラティ

プラティはとても飼いやすく、繁殖させやすいことからとても人気が高い熱帯魚です。手軽に飼える熱帯魚ですが、様々な模様や色があることからコレクション性が高いという一面もあります。

尾びれにミッキーマウスのマークが入ったミッキーマウスプラティは特に人気の高い品種です。

アカヒレ

アカヒレは高水温、低水温、酸欠、水質の悪化などの悪条件のどれにも強い耐性があるため、管理がそこまで上手ではない方でも容易に飼育できる種類です。コンビニやスーパー、お花屋さんなどで小さいボトルに入って売られているのを見た方も多いのではないでしょうか。

対応水槽サイズも幅広く、人気の高い小型水槽や、ボトルアクアリウム、屋外で飼育するビオトープなど様々な状況下でも飼育が可能です。飼育される熱帯魚の中では最も強い体を持ちますので、水槽管理をしたことがない初心者の方には最適な熱帯魚ではないでしょうか。

ベタ

ベタは非常に美しい見た目と、、場所も取らずにすむことから飼育ハードルが最も低い、小型水槽での飼育向きの熱帯魚です。価格も安いので人気が高い熱帯魚のひとつです。

ただし、ベタは気性が粗く、単独飼育が基本となります。もし他魚との混泳をさせるのであれば工夫がいりますので、色々な種類の熱帯魚を育ててみたい方は注意が必要です。

コリドラス

コリドラスは南米原産のナマズの仲間で、様々な種類の魚との混泳相性が良く、魚が食べ残して底に落ちたものを食べてくれるため「水槽の掃除屋」とも呼ばれることもあります。クリーナー生体として水槽に導入されることが多い人気の熱帯魚です。

オトシンクルス

オトシンクルスは南米に広く生息しているナマズの仲間です。吸盤状の口を持っており、水槽の内壁や流木などに貼り付いて、こそぎ落とすようにしてコケを食べてくれます。体長は10cm程度の小型魚なので、性格も温厚で様々な熱帯魚と混泳させることが可能です。

植物食性が強いながらも水草を食害しないので、コケが多く発生しがちな初心者の方は必須のクリーナー生体です。

アクアリウムの基本構図

アクアリウムの水槽レイアウトでは、「三角構図」「凹型構図」「凸型構図」の3つの構図が基本の形になります。

三角構図

左右どちらかに流木、水草を寄せて配置するレイアウトです。基本構図の中で最もレイアウトが楽で、水草の使用量も少なくすむので育てやすくオススメです。

凹型構図

3つの構図の中で最も空いている空間が少ないレイアウトで、インパクトのある水景を作りやすい構図です。水草をたくさん使えば、初心者でも雰囲気のある水景を作りやすい構図です。植栽面積が広いため、多くの水草が必要になり、コストと手間がかかります。

凸型構図

中央に水草や岩、流木を配置するレイアウトです。どれか一つの水草、岩、流木を目立たせたい場合はこちらの構図がおすすめです。水草の使用量が少なくすみますが、ただ配置するだけだと単調になってしまうため、単調にならない工夫が必要になってきます。

アクアリウムのメンテンス

水槽を立ち上げた後、日々のメンテンスは何をしていけばよいのでしょうか。ここからは毎日のお手入れや飼育する上での注意点などについてご紹介していきます。

エサやり

熱帯魚を飼育しているならエサやりは毎日1日に1〜2回程度、多すぎなく食べ切れる量をあげるようにしましょう。

水換え

水換えが水槽の水をきれいに保つために有効なメンテンスです。できれば週に2回程度は水を換えてあげるとコケの発生を抑制することができます。

温度管理

熱すぎても冷たすぎてもよくありません。25℃くらいで保つようにしましょう。熱すぎる場合は日陰で飼育するか冷房が効いている部屋で育成します。それでもダメなら水槽用のクーラーを設置するといいでしょう

冬場は水温が下がりますので、ヒーターは設置するようにしましょう

水面に油膜がはってしまった

立ち上げて2〜3日経つと水面にゆらゆら白い油の膜のようなものが浮いてしまう場合があります。これは油膜(ゆまく)と呼ばれているもので、立ち上げて間もない水槽は水質が安定しないため、水槽内のバクテリアが多く死んでしまいます。

これのバクテリアの死骸が水面に浮かんでしまい油膜が発生することがあります。この場合はしっかりとエアレーションをしてあげることで油膜をなくすことができます。

コケ掃除

水槽内に発生するコケは、緑の糸状なものや斑点状の藻、黒いヒゲ状だったりと様々なコケが発生します。コケが発生する要因は、いくつかあります。

  • 水槽内にバクテリアが足りない
  • 水換えや掃除が足りていない
  • 直射日光が当たっている
  • 餌が多すぎて余り、水を汚している
  • 水草用の栄養が多すぎてコケの栄養になっている
  • 魚が多すぎて水が汚れている
  • 掃除アイテムにコケ胞子がついてしまっている

これらの要因のどれかに心当たりがある場合はすぐに対策をしましょう。

生えてしまったコケは取り除くしか除去する方法がありません。

ガラス面に緑色のコケが発生した場合はスクレーパーでこすって取りましょう。パイプなどについたものは取り外しきれいに洗うととれます。緑色のコケはオトシンクルスやエビが食べてくれますので、そういった生体をいれて対策するのもひとつです。

流木についてしまっている場合は、流木を水槽から取り出し熱湯をかけてみましょう。熱湯をかけて赤茶色になったら枯れていますので、きれいに洗って取り除けば大丈夫です。

なかなかしぶとく落ちない場合は、木酸酢が効果的なので木酸酢をふりかけて除去してください。

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ろ過、フィルターの掃除・交換

水槽にろ過装置を設置した場合は、ろ過フィルターの掃除や交換をしないと水質が悪化しますので定期的におこないましょう。

使用しているろ過フィルターに、推奨の掃除・交換時期がありますので、その期間を参考にして掃除・交換を行ってください。最低でも6ヶ月に1回は行うようにしましょう。

昼夜をつくりましょう

自然の中に昼と夜があるように、水槽にも昼と夜を作ってあげないと、魚にも水草にも悪影響を与えてしまいます。
照明をつけている場合、照明の点灯時間は1日8時間程度にして、昼夜を作るようにしてください。

あまり照明をつけすぎるとコケが発生しやすくなる要因にもなります。

魚が死んでしまったら

生体を飼育しているともちろん生き物ですので、死んでしまうことがあります。もし死んでしまったらすぐに死体を取り除きましょう。

魚やエビなどの生体の死体からはタンパク質や脂質、その他有機物が大量に水槽内に流れ出します。これは生体にとって有害な物質なので、死体を見つけたらすぐに取り除きましょう。

流木のアク抜き

流木のアク抜きの方法は「鍋で煮る」「重曹を入れる」「熱湯につける」「水につけておく」など、何種類かあります。

早くアクが抜けるのは「重曹を入れる」方法と、「鍋で煮る・熱湯につける」方法になりますが、重曹が取り切れず付着しているとアルカリ性に水質が傾いてしまうのであまりおすすめしません。「鍋で煮る方法、熱湯につける」方法は流木の樹脂などが溶け出し、水質に影響を与える可能性があります。

ということで、初心者の方は「水につけておく」方法がおすすめです。流木をこすり洗いし、その後水に完全に浸かるように2〜3日程度放置します。

水が黄ばんできますので、定期的に水を入れ替えるのがいいでしょう。2〜3日経ったら水槽に入れます。それでもまだ水が黄ばむことがあるので、その場合はブラックホールをろ過に入れて対策しましょう。

楽しいアクアリウムライフを

ここまで熱帯魚に関する基礎知識や水槽の立ち上げに必要なアイテムや立ち上げ方などをご紹介してきました。

きれいな水に揺らぐ緑の水草、優雅に泳ぐ熱帯魚の景観は絶景で、こころに癒やしを与えてくれます。しっかりとメンテンスをしてあげてきれいな状態を保ちながら楽しんでみてください。

慣れてきたら、テラリウムやボトルアクアリウム、海水水槽などチャレンジしてみてくださいね。

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